韓国の政治は軍事政権時代から1999年までの間絶えず政権を握ってきた保守と革新、その他の政党という流れがあり、この構図から地域や党首同士の対立が加わり複雑に離合集散を繰り返してきた流れがあります。また、韓国の抱える大きな問題は国が分断された北朝鮮との問題や反日問題などを抱えています。そして、大統領の任期は5年で再選は禁止されているので、国民への求心力の早期低下は韓国の政権の宿命と言えます。大統領の人気が近づくと次期大統領候補へ権力の中心が移り、これまでおさえてきた大統領側近と親族などの不正等が発覚して、退任後に逮捕・起訴などの有罪判決を受けたり、隠遁生活を余儀なくされて不幸な末路を迎えた大統領が多いものこのような背景があるからと言われています。
韓国国民の政府の評価
日本の国民は政治に無関心な人が多く支持政党がない人が多数を占めます。韓国の場合は政治への関心が高く、自分の支持する政党が与党になっても厳しい目で政府の動きを観察して厳しい要望が出されます。2020年コロナ禍が蔓延していた時に10月頃の日本では感染者が9万人で志望者が1,700人ほどで、韓国は感染者が25,000人で志望者が450人ほどでした。韓国と日本では人口が違うものの明らかに日本の方が感染率は広がっていました。ところがこの時に、日本の国民がコロナウイルス感染対策を巡る政府の対応を評価しているのが60％ほどで、韓国は29％ほどでした。
日本人は日本人なりの基準や国民の行動を規制できない法律なので、やや甘い評価かもしれませんが、韓国国民の政府を評価する基準は日本の国民よりはるかに厳しいと言えます。
このように、韓国国民の政府に対する評価は厳しく政府批判のデモなども頻繁に起こります。それだけ、韓国国民は政治に関心があると言えます。たた、このような政府批判などは韓国に限らず多くの国でも起こります。このようなデモが起こる機会が少ない日本はそれだけ政治に対して無関心な国民が多いと言えます。
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