韓国の10年後の経済見通し

韓国の日常

 

韓国のおもな産業は、電気・電子機器、自動車、鉄鋼、石油化学などで、輸出品としては機械類や電気電子製品、化学工業品などになります。輸出先としては中国、アメリカ、EU、日本などです。さらにGDPの4分の1以上が三つの企業グループが生み出しています。

韓国の産業構造

韓国は日本と同様に資源の乏しい国で、自国で生産した製品を輸出することで産業が成り立っています。また、日本と異なるのは中小企業がほとんどないため、製品の部品は海外から輸入して国内で製造します。このような韓国の産業界の構図ですが、今後の見通しはどのようになるのでしょうか。

韓国の経済状況

韓国の経済状況は2020年はコロナ禍の影響でマイナス成長となりましたが、これまでは平均すると3%くらいの成長を遂げてきました。しかし、これで国内が潤っているかというとそうではありません。韓国政府の指令による賃金引上げ等の影響で国内の就職先が見つからず、日本との政治的な軋轢で日本への就職もままならない状況で、失業者が増加しています。

韓国経済成長の懸念材料

今後も3%程度の経済成長を見込む韓国ですが、コロナ禍の影響で電子・電気産業が好調で順調に行けばこの成長率は達成するかもしれませんが、懸念もあります。韓国では東南アジアの国を中心に建物などの建設も積極的に受注していますが、マレーシアのクアラルンプールで建設したツインタワーの韓国側が建物の傾斜が判明して、日本の建設会社助けを求めたり、シンガポールのランドマークと言えるホテルの傾きや、メコン川のダムの決壊など安価な金額で短い納期で請け負った仕事の欠陥が指摘されています。また、アメリカでは自信をもって売り出した韓国の大手自動車会社の車が、低い評価を受けるなど、安い金額でこれまで受注してきた韓国流の仕事の獲得を他の国からは疑問視され始めています。

今後の韓国の経済が成長を続けるには、金額や納期だけでなく手抜きをしない丁寧で信頼できる仕事を行うことが課題と言えます。

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