韓国はアジアの国の中でも学歴社会の国として有名です。大学の入試ではパトカーも出動して、受験者が試験に遅刻しないように誘導するのはその時期の風物詩とも言われています。アジアには、タイやシンガポールなども学歴社会の国と言われていますが、それらの国には学歴社会になる国の理由や歴史があります。
因みにタイでは、厳しい身分制度がありそれは学歴にも波及しています。シンガポールは国土が狭く資源がない国なので、人が財産の国として優秀な人材を育成するために受験戦争も厳しくなっています。一方、韓国ではなぜ厳しい学歴社会なのでしょうか。
韓国は財閥主体の社会構成
日本の企業は約90％が中小企業と言われていて、残りの10が大手企業で学生が就職する場合には企業数が多いので、自分に合った会社を選択することができますが。韓国の社会は、大手の財閥中心の社会で、中小企業がほとんどありません。それが現在の韓国の失業率の増加にも影響しています。韓国の学生は財閥系の企業に就職するには優秀な大学を卒業することが必須と言われます。
このため、韓国の学生はソウル大学などの大学入試に合格するために熾烈な受験戦争に勝ち抜かなければなりません。
また、韓国では企業の大きさが重要で、個人が起業する会社などが信用される風潮もないので起業家も育ちにくい風土があるのも原因の一つと言えます。
さらに、優秀な大学を卒業しても韓国内の大手企業は採用人数を押さえていることもあり、日本の企業へ就職する韓国人も多数いましたが、日韓の関係の悪化により日本企業への就職もままならず、アメリカなどの企業に就職する優秀な学生も年々増加しています。
このように韓国では、優秀な大学に入学させるために、家庭では多くの生活費をつぎ込み子供の大学合格を待ち望んでいます。
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