中国発祥の孔子の思想を体系化した儒教が、朝鮮半島にも伝わり、李氏朝鮮時代に儒教を国教と定めた朝鮮半島は「儒教の模範生」とされ、「東邦礼儀の国(東にある礼儀正しい国)」と呼ばれましたが、現代の韓国でも儒教が行動の規範となっている事は幅広く知られるところです。
儒教の教えの一つである、年下の者が年上の人を敬わなければいけないという考え方は、韓国に強く根付いており、韓国人を理解する為の注意すべきポイントの1つです。
ビジネスマナーにおける注意点
韓国人と仕事をする際、上下関係を常に頭において仕事をする必要があります。韓国では年齢によって上下関係が決まり、言葉使いや態度を変える必要がある為、初対面で年齢を聞かれることがよくあります。相手の役職を知る事は韓国人と仕事をする際に重要で、韓国の会社では、自分の会社の上司について、外部の人に説明する際も敬語を使用し、商談相手が自分と同程度の役職であっても、年上の場合は敬意を表す必要があります。
また、年配者の前で鼻をかむ、タバコを吸う、年配者より先に席を立つ事は無礼とされてます。商談の際なども年配者の方の目をじっと見て話す事も失礼にあたり、年配者に何かを受け渡しする時は両手で行わければなりません。
お酒の席・会食時のマナー
韓国では、良いビジネス関係を構築する為に、接待や会食を非常に重視しており、酒席上、会食時のマナーについても十分注意が必要です。年配者・目上の人が飲み始めるまで、年下の者が先に盃に口をつけてはならず、料理も同様です。宴会開始時は、先ず年配者・目上の人にお酒を注いで差し上げます。
また、年配者・目上の人にお酒を注ぐ時は、瓶を両手で持つか、片手で他方の腕を支えて注ぎます。乾杯の際は、年配者・目上の人よりもグラスを高く掲げてはならず、年配者・目上の人の前では、後ろ向きに座ったり、首を横に回して飲む必要があります。
韓国を理解する為には様々な風習を知る必要がありますが、韓国で何かお困りでしたら、弊社に是非ご相談ください。
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